水道用語一覧

逃し弁
「逃し弁（のがしべん）」は、流体（液体やガスなど）を制御するための弁の一種です。逃し弁は、特定の条件が満たされると弁が開いて流体を逃す（放出する）機能を持っており過剰な圧力や流量が発生した際に安全を確保するために使用されます。逃し弁は、装置やシステムの過負荷を防ぐための安全装置として重要な役割を果たします。
逃し弁の主な特徴や用途は以下の通りです。
●過圧保護
逃し弁は、特定の圧力が設定値を超えたときに過剰な圧力を逃がすことによって装置やシステムの損傷を防ぐための保護機能を提供します。例えば、蒸気ボイラーの過圧を防ぐために使用されることがあります。
●過流保護
逃し弁は、流体の流量が想定を超えるときに流量を調整し装置や管路への過負荷を防ぐために使用されることもあります。
●緊急排出
緊急の場合、逃し弁は急速に流体を排出することによってシステムの安全性を確保します。これは、ガスなどの有害な流体が制御不能な状態になることを防ぐために重要です。
●冷却
逃し弁は、特定の条件下で流体を逃がすことで装置やシステムの冷却を助ける場合があります。

逃し弁は、さまざまな産業分野で使用されており安全性や過負荷保護の観点から重要な役割を果たしています。逃し弁の設計や選定は、特定のシステムやプロセスの要件に基づいて行われるため、適切な知識や技術が必要です。